「どっどどどどうど どどうど どどう…」
という不思議な書き出しとともに、ある日、山の小学校にひとりの少年が転校してくる。
それは風の精霊なのか。
ガラスのマントで飛び立つ少年の姿が鮮烈な印象を残す。
「銀河鉄道の夜」とともに賢治の代表作と言える作品。
淡い色彩で少年たちや風景を丁寧に美しく描き、読者を不思議な物語の世界に連れていってくれます。
【プロフィール】
絵●やぎたみこ
兵庫県生まれ。武蔵野美術短期大学デザイン科卒業。
イラストレーターのかたわら絵本を学び、講談社絵本新人賞佳作を受賞後、2007年に『くうたん』(講談社)でデビュー。
大人も一緒に楽しめる子どものための絵本の制作をつづけている。
主な絵本に、『おはぎちゃん』『ほげちゃん』シリーズ(以上、偕成社)、『くらげのりょかん』(教育画劇)、『おにぎりがしま』(ブロンズ新社)、『ヘルシーせんたい ダイズレンジャー』(講談社)、『やさいばたけカーレース』(白泉社)などがある。
●使用画材:アクリル絵具、岩絵具、胡粉/用紙:水彩紙(ストラスモア)
【発行日】2019年10月13日