日本図書館協会選定図書
虔十がある日、杉の苗を植え始めました。馬鹿にする村人たち。木を切れと迫る男。でも虔十は決してあきらめなかったのです。虔十の死後も残った林は、誰が本当に立派だったかを証明するかのように美しく育っていました…。
「本当のさいはい(幸せ)とは何かという賢治からの問いかけが響く作品。水彩や色鉛筆を用いた、力強くも素朴な絵が物語を彩っています。
【プロフィール】
絵●伊藤秀男(いとう ひでお)
1950年、愛知県生まれ。
『海の夏』(ほるぷ出版)で小学館絵画賞、『けんかのきもち』(柴田愛子/文 ポプラ社)で日本絵本賞大賞、『うしお』(ビリケン出版)でJBBY賞・IBBYオナーリスト賞を受賞。
主な作品に、『じぞうぼん』『さかなつり』(以上、福音館書店)、『ひみつのなつまつり こどもザイレン』(ポプラ社)、『つなみてんでんこ はしれ、上へ!』(指田和/文 ポプラ社)、『ひたひたどんどん』(内田麟太郎/文 解放出版社)、
『おうしげきだん』(スズキコージ/作 岩崎書店)、『よかったなあ、かあちゃん』(西本鶏介/作 講談社)などがある。
●使用画材:水彩絵具、[一部:顔料]/用紙:キャンバス
【発行日】2014年10月20日