赤い手長の蜘蛛と、銀いろのなめくじと、顔を洗ったことのない狸が洞熊学校で習ったことは?
そのあげくに、三人がたどった道は?
競争とだまし合いに明け暮れるおろかな者たちと対照的に、蜂たちはせっせと実直に蜜を集めていました…。
三人がそれぞれのやり方で、それなりに必死で、“一番になろう”と一生懸命競争した様子を大島妙子がいきいきと、おかしみのある動物や絶妙な色使いで美しくユーモラスに水彩画で描いた作品。
【プロフィール】
絵●大島妙子(おおしま たえこ)
1959年、東京都生まれ。
1993年に『たなかさんちのおひっこし』(あかね書房)で絵本デビュー。
主な作品に、『いがぐり星人グリたろう』(あかね書房)、『ジローとぼく』(偕成社)、『七福おばけ団』(童心社)、『わらっちゃった』(小学館)、『おかあさん おかあさん おかあさん…』(佼成出版社)、『最後のおさんぽ』(講談社)、『ブチョロビッチョロはどこ?』(学研)、『孝行手首』(中川ひろたか/文 理論社)、『さんまいのおふだ』(石崎洋司/文 講談社)など。
童話の挿絵に「やまんばあさん」シリーズ(富安陽子/作 理論社)、『夜明けの落語』(みうらかれん/作 講談社)など多数。
●使用画材:透明水彩、グワッシュ(不透明水彩)、顔彩/用紙:新鳥の子紙
【発行日】2012年10月17日