仰向けになって空を眺めていた山男。すると、なんだかむやみに足と頭が軽くなって、逆さまに空気のなかにうかぶような、へんな気もちになりました。そのあと、山男にどんなことがおこったか…。
それはそれは、なんとも奇妙で摩訶不思議なできごとだったのです。
とぼけたあたたかさのある水彩画、勢いのある画面展開で物語に引き込まれます。
【プロフィール】
絵●飯野和好(いいの かずよし)
1947年、埼玉県生まれ。セツ・モードセミナーで水彩画とイラストレーションを学ぶ。雑誌「an・an」誌上で「気むずかしやのピエロットのものがたり」でデビュー。
絵本『ねぎぼうずのあさたろう その1』(福音館書店)で小学館児童出版文化賞、「小さなスズナ姫」シリーズ(富安陽子/文 偕成社)で赤い鳥さしえ賞、『みずくみに』(小峰書店)で日本絵本賞を受賞。
その他の主な絵本に「くろずみ小太郎旅日記」シリーズ(クレヨンハウス)、『わんぱくえほん』(偕成社)、『ふようどのふゆこちゃん』(理論社)、『ハのハの小天狗』(ほるぷ出版)、『桃子』(江國香織/文 旬報社)、『ぼくんちに、マツイヒデキ!?』(広岡勲/監修 あさのますみ/作 学研)などがある。
読み語り講演で各地を廻っている。
●使用画材:鉛筆、透明水彩/用紙:水彩紙(ワトソン)
【発行日】2009年10月16日