いちょうの実はみんな一度に目をさましました。
そしてドキッとしたのです。今日こそはたしかに旅立ちの日でした…。
いちょうの実が落ちる日のことを描いた話。親子の情愛と世間へ出て行く子どもたちの心理を自然に、やさしく表現しています。
かわいらしい、いちょうの子どもたちの会話に耳をかたむけてみましょう。
「自分と同じ名前なのでずっと意識していました。」
というユニット”100%ORANGE”として活躍中の及川賢治がかわいく大胆に“いちょうの実”の世界を描きます。美しい色の重なりにも注目の1冊。
【プロフィール】
絵●及川賢治(おいかわ けんじ)
1975年、千葉県生まれ。
高校時代の同級生、竹内繭子とともに100%ORANGEとして活動を開始。
絵本、イラストレーション、デザイン、漫画、広告、CDアルバムの挿画、アニメーション制作など幅広く活動中。
2008年に『よしおくんがぎゅうにゅうをこぼしてしまったおはなし』(岩崎書店)で日本絵本賞大賞を受賞。
その他の絵本に『ぶぅさんのブー』『パンのミミたろう』(以上、福音館書店)、『いっこさんこ』『まるさんかくぞう』(以上、文溪堂)など多数。
その他に『思いつき大百科事典』(学研)、『ひとりごと絵本』(リトルモア)、漫画に『SUNAO SUNAO』(平凡社)などがある。
絵を担当した作品に『おばあちゃんのわすれもの』(森山京/作 のら書店)、『まちがいまちにようこそ』(斉藤倫・うきまる/作 小峰書店)など。
●使用画材:墨、ダーマトグラフ(色鉛筆)、色は印刷時に指定/用紙:画用紙
【発行日】2008年10月17日